酒好きにとっては、Barの雰囲気や酒棚もお酒そのものと同様たまらない光景ですよね。
ところが、写真に撮ろうとすると、何か違う。ということがありませんか?
そこで、今日は、雰囲気も活かしたドリンクの撮り方のコツをお伝えします。
目次
とりあえず、ビール
@東京
@飯田
やはり、最初の乾杯の一杯はビールですね!
ずーっとビールを飲み続ける人もいますが。僕は大人の事情により最初だけです。
ビールといえば、その琥珀色の液体と白い泡を美しく美味しそうに撮りたいと思います。
最初の1枚は、琥珀色をキレイに撮ることに特化して、泡は暗くなるのを覚悟して逆光で撮っています。
逆光とは、被写体の向こう側からこちら側に向かって光が当たる状態です。
どうですか?透明感とシズル感がよくでていると思います。
そして、2枚目は左右に窓があり、少し暗めの室内ですが、光がキレイに回っています。
なので、ビアグラスの両側が琥珀色のエッジとなり、泡の白もうまく出ています。
泡を撮るときには、泡が消えないうちに素早く撮るのがポイントです。
ワイン
@Sydney
@蓼科高原
ワインには白と赤があります。
同じように撮ってもいいのですが、さらに美味しそうに見えるように撮るヒントをお伝えします。
白ワインを撮る場合
白はあまり色がないので、そのまま撮るだけでは印象が弱くなりがちです。
なので、背景や光をワインに映す/写し込むように撮るといいです。
例では、屋外の席で夕暮れ時の光を白ワインに溶け込ませて撮っています。グラスに水滴がついてシズル感も出ていますね。
赤ワインを撮る場合
赤も屋外では、背景や光をワインに映すことはできるのですが、ここでは別の方法をご紹介します。
赤はグリーンと相性がいいので、それを利用します。
例では、屋内の席ですが、テーブルクロスが赤で外の景色がグリーンなので、赤ワインの背景をグリーンとしています。
また、ステムの部分に外の景色が映って、ここは背景が赤になっているのがポイントです。
カクテルと酒棚
シンガポール・スリング @シンガポール・Long Bar
僕なんかは、お酒がたくさん並んだ棚をみるだけでワクワクするのですが、そのワクワク感を写真に写すのは難しいです。
1枚目の例は、【シンガポール・スリング】といういかにも南国風のカクテルを、その発祥の店と言われるシンガポールの【Long Bar】で撮っています。
ホワイトバランスを【電球色】ではなく【太陽光】で撮っているので、カクテル本来の色ではないのですが、ボカした背景の照明や酒棚と相まって夜のBarの雰囲気が出ています。
【電球色】や【オート】で撮ると、色は本来の色に近くなりますが、全体的に冷たい感じになってしまうので気を付けてください。
@ギリシャ・アテネ
2枚目は、店に入った途端、3面の壁がこのような色とりどりの酒瓶で埋め尽くされていて、圧倒されました。
色とりどりのお酒って、ほとんど自家製のウゾーというリキュールらしんですが、どうやって撮るか?悩んで何枚か撮りました。
結果、セレクトしたのが他のお客さんの頭をシルエットにして、こちらは酒棚にピントを合わせ、画面の端から端まで瓶を入れたこの1枚です。
【圧倒された感】がよくわかりますね。
夜も昼も撮ろう
@宮島
@宮島
この2枚の例は、同じジントニックというカクテルです。
1枚目は夜、2枚目は昼に撮ったのですが、全然雰囲気が違いますよね。
もちろん見た目の印象に近いのは、昼の方なのですが、夜の電球色に染まった怪しげな雰囲気も好きです。
夜の方が当然暗いので、背景がボケてより奥行き感がでていますし、本来お酒って【飲めば酔うもの】ですから、こういう怪しげな感じとか揺れる感じも表現してみてください。
この写真も、ホワイトバランスは【太陽光】で撮っています。
ホワイトバランスは【オート】だけでなく、自分の表現したい画に近くなるよう、いろいろ試してみるのがおすすめです。
モノクロにしてみよう
@宮島
@宮島
これらの2枚の写真ですが、
元は1枚目
昼光用カラースライド(デジだとホワイトバランスを【太陽光】に設定した状態)で、露出は暗め(マイナス)で撮っているため、テーブル上がブルーになって、その色味も好きなのですが、背景の緑が少し気になります。
そこで、デジタル処理で【モノクロ化】して、さらに背景を暗くしたのが2枚目
奥行き感はそのままで、背景が整理されてスッキリし、主題のジントニックが浮き出る感じになりました。
このように、モノクロ化することで、自分が【何をどのように】表現したかったのか?自問してクリアーにすることが出来ますし、見る人の印象も変えることが出来ますので、試してみてください。
番外編〜コースター @ドイツ〜
コースター @ドイツ・ハンブルグ空港
このコースター
ハンブルグの空港でビールをオーダーしたら出てきたのですが、実は裏は文字だけです。
客が男性なら、このボンキュッボンの絵付き。
客が女性なら、裏の文字だけの面。
とウェイトレスが使い分けています。
日本ではありえない発想だと思いませんか?
(もちろん、これを置かれた僕の内心はニンマリでした)
ということで、帰宅してから、リンゴマーク(自分のMac)と並べて撮ってみました。
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