こんにちは、tabbyです。(⇒プロフィールはこちら)
4月の花といえば桜ですが、桜の撮り方は別記事で書いていますので、そちらをご覧いただくとして、ここでは、
桜以外の小さな花〜大きな花を撮る際のコツやヒントを、それぞれの花ごとにお伝えしましょう。
目次
チューリップ【水滴と撮る】
@静岡県浜松 @静岡県浜松
チューリップと風車といえばオランダを思い浮かべますが、この時季には身近なところでも咲いていますね。
(実はうちの庭にもあります。そしてオランダには行ったことがありません。アムステルダムの上空を飛んだことはありますが)
チューリップに限らず花全般にいえることですが、”水滴が付いているほうが瑞々しく美しい”と感じます。特に大きな花の場合、乾き気味のときよりもそう感じることが多い気がします。
例では、咲きかけで雨上がりの水滴が付いた様を撮っていますが、1枚目はちょっと引いて前ボケを入れて奥行き感と画面に変化を出し、2枚目は思い切り寄って水滴を強調するとともに背景はぼかしてシンプルな構成にしています。
撮るときのコツは、”水滴がもっともキレイに見えるアングルを探して撮る”ことです。ちょっとしたアングルの違いで水滴がキレイに光って見えたり見えなくなったりするので、よく観察してみましょう。
藤【藤棚を撮る】
@札幌
藤は野生の場合には、雨上がりに撮るとキレイなのですが、一般的には藤棚を撮ることが多いと思います。
この例のように晴れの日のトップライト(真上からの光)〜やや斜光で撮る場合、気を付けたいのが、
・陰が強く出て花が汚く見えてしまう
ことです。花の色がこのように淡いときには尚更です。こういうときには、
なるべく順光になる(自分の背中側に太陽がくる)場所に移動し、露出は明るめ(+)に撮ってください。
一眼レフだと、ヒストグラムを見て白飛びが気になるあまり暗めにし過ぎる人が多いのですが、一部であれば白飛びしても構いません。それよりも花の色(トーン)をキレイに出す方が大切ですよ。
ツツジ【マクロレンズで撮る】
@静岡県浜松・三岳
ツツジは全体を撮るのもいいですが、背景がごちゃごちゃしていたり、花のなかに枯れている花が混ざっていたりして、写真にしてみると思ったほどキレイじゃない。ということがありませんか?
こういう場合に、マクロレンズを使ってアップで撮る方法を紹介します。
まず、最も美しい一輪を選びます。
背景がシンプルになるまで寄り(近づき)ます。
絞りは開放〜2段絞るくらいで、シャッタースピードはなるべく高速に設定します。
ピントは1番手前のシベに合わせるのが基本です。(もちろん主題=見せたい部分が他の部分にある場合、そこにあわせるのもOKです)
被写界深度(ピントが合う範囲)が極端に狭くなるのでピントリングだけでなく、自分の身体も微妙に動かしピントを合わせるのがコツです。
上手く撮れると、”ピントが合った部分はシャープで他はふんわりボケた柔らかくインパクトの強い”写真になります。
スノーフレーク【可愛い形を撮る】
@静岡県浜松
スノーフレークは、釣り鐘状の花の形も可愛いのですが、白い花の裾の部分にあるグリーンがアクセントになり何とも言えない可憐な印象があります。
こういう花は、アップで撮るより少し引いて撮ってあげた方が、花の小ささや可憐さが際立つように思います。
この例では、朝露がおりた曇りに撮っていますが、光が柔らかく全体にまわっているので、優しい感じに撮れたと思います。
どの範囲を切り取れば良いか?や構図に悩むことがあると思いますが、それは花の枝ぶりや背景によっても変わってきて一概には言えません。
それでも言えることは、
・できるだけシンプルにし必要十分な量(花の数)だけ入れるようにする
・絞りを開けて(F値を小さくして)背景をぼかしてすっきりさせる。iPhoneの場合は、近づいてみる。
そうすることで、主題の花が強調されて見やすい画になると思います。
コデマリ【小さな花を撮る】
@静岡県浜松
@東京都国立
コデマリは満開になって、まさにマリのように丸くなった姿もかわいいのですが、僕はまだ蕾が残る咲き始め~半分の花が咲いたころが好きでよく撮っています。
撮り方ですが、1枚目の例では曇りの日に、ホワイトバランスをあえて[曇天]ではなく[晴天]の設定として、若干青っぽい色にして、花の白さを強調しています。
このように、常に状況にホワイトバランスを合わせるのではなく、他の設定にすることで表現の幅が拡がったり、より意図した表現に近づけたりすることができます。
2枚目も曇りですが、暗い背景を選び、縦構図として、上部にあえて緑の葉を入れることで、上から下へ緑葉~蕾の黄色~花の白という流れが生まれ面白い画になったと思います。
ユキヤナギ【流れをいかして撮る】
@岐阜県美濃
ユキヤナギはとても小さい花ですが、僕が住んでいる街ではこの時季よく見かけます。
朝散歩していても、通勤途上でも。つい立ち止まって見とれてしまう好きな花です。
この名の通り、柳のように枝垂れて流れるように咲いている様がかわいいので、それを活かして撮ります
最初の例では、平行した2本を選び、手前側の真ん中辺の花にピントを合わせ、絞りを空け気味にすることで、奥の花をぼかし、流れと奥行き感を表現しています。
2番目の例は、1本ですが、これも同様に真ん中辺の花にピントを合わせ、絞りを空け気味にすることで、背景をぼかしてスッキリさせ奥行き感を出しています。
このような白い花の場合、背景が暗い場所を選ぶと、花の白さが際立ちキレイに見えます。
※掲載している写真はすべてtabby撮影のものです。----------------------------------------------------
【写真家tabbyの活動】
47年以上に渡り撮影を継続し、その撮影枚数は10万枚を超える。
◆「kindle写真集の出版」
■CRP第1弾
■CRP第2弾
■CRP第3弾
■CRP第4弾
■CRP第5弾
■写真集第6弾(独自出版)
◆「写真展とネット掲載」
■写真展(個展)を20回以上開催
■2005年よりFlickrをはじめ、現在5,000枚ほど掲載
■Gettyにて写真データーを販売【175点】
■fotofever paris 2014年より3年連続出展 *fotofever paris とは、 世界最大の写真の見本市、イベントであるパリフォトと同時期にルーブル美術館の地下イベント会場であるルーブル・カローセルで開かれる。約100のギャラリーや出版社(日本からは8社)が出展。
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