写真は2次元のメディアですが、様々な手法により、立体感や奥行き感を出すことができます。
ここでは、Reflectionを使って撮る方法をお伝えします。
海で
@Bali・KUTA
この例では、黒っぽい砂浜が濡れて鏡になり、そこに空と雲が映っています。
(白い砂浜や濡れていない場合は、こうはなりません。)
波によってできた砂の模様に空が反射して、面白く奥行きが感じられる画になっています。
カメラは、iPhoneか一眼レフでは広角レンズ(21mm~35mm)がこのような絵柄の場合には向いています。
それは、空が反射している部分を広く捉えることができ、広がりと遠近感が強調されるからです。
そして、水平線をどこにもってきたら良いのか?悩むことも多いと思いますが、このような状況ではかなり上にして海と空の部分を少なくします。
露出は、オートでOKです。
山中の古民家で
@飯田
この例では、山中の古民家の窓に映った紅葉を撮っていますが、前ボケとして手前に紅葉を入れています。
こうすることで、
- 近景は、前ボケの紅葉
- 中景は、紅葉の陰が落ちた窓枠
- 遠景は、ガラスに映った紅葉
となり、奥行きが感じられる画になっています。
また、ガラスに映った青空は実際よりも暗くなり、深いブルーになっています。
こういう場合、ピントは窓枠に合わせます。
またコントラストが高く露出が難し被写体ですが、窓枠の日が当たった部分や壁の黄色が明るくなりすぎないように調節してください。
街で、朝
@プラハ
@シンガポール
1枚目は、朝焼けに染まった古い町並みを、朝焼けが映った川を入れて撮っています。
この場合は、水平線を画面の中央にして、雲が上下対称になるようにしています。
2枚目は、日の出ですが、左側はホテル1Fのガラスに映った景色です。
こちらは、左1/3が反射面、右2/3がリアルの景色になっています。
対称軸をどこにもってくるかは、ケースバイケースなので、いろいろ試してみてください。
@Paris
3枚目は、日が上ったばかりですが、ガラスに映ったクルマや町並みを室内に重ねて撮っています。
室内と外の景色が混然一体となって不思議な感じになりました。
街で、夕暮れ
@ラスベガス
この例は、宿泊しているホテルの部屋から外を眺めたら、隣のガラス貼りのビルに綺麗な夕焼けが映っていたというシチュエーションです。
露出もピントも、ガラスに映った夕焼けに合わせていますが、左奥のリアルな景色は、空が暗くなりクルマのテールランプの赤が流れているので、明るい反射面とのコントラストが付き、流れた赤い光により動感も表現されています。
暗めの被写体なので、ブレないために、
iPhoneの場合は
窓ガラスにぴったり付けるか、シャッターを右手で押す場合左端をガラスに付ける
一眼レフの場合は
左腕/左ひじを窓枠などに押し付けて身体を安定させる
また、部屋の照明は消してください。
プールで
@Bali・Ubud
この例は、ホテルのプールに映った景色を撮っていますが、南の島らしい椰子の木の陰と雲と青空がプールの水の色に溶け込んで、爽やかで開放的な雰囲気になっています。
この場合は、水面に波が立ってなく、鏡面に近いほうがいいので、人がいない時間帯を狙って撮りましょう。
また、水面とカメラの角度によっても反射する絵柄やブルーの色が変化しますので、自分にしっくりくる納得のいく画が撮れるまで何枚も撮ってみることをおすすめします。
このように反射を画面に入れることで、表現の幅が拡がり、奥行き感もでますので、いろいろトライしてみてください。
※掲載している写真はすべてtabby撮影のものです。
関連記事
■建物の撮り方、5つのコツ
↓↓↓
http://photomeister.net/building.html
■ tabbyやこのブログに興味を持たれた方は、
■ LINE@をフォローしてください
【写真家tabbyの活動】
47年以上に渡り撮影を継続し、その撮影枚数は10万枚を超える。
◆「kindle写真集の出版」
■CRP第1弾
■CRP第2弾
■CRP第3弾
■CRP第4弾
■CRP第5弾
■写真集第6弾(独自出版)
◆「写真展とネット掲載」
■写真展(個展)を20回以上開催
■2005年よりFlickrをはじめ、現在5,000枚ほど掲載
■Gettyにて写真データーを販売【175点】
■fotofever paris 2014年より3年連続出展 *fotofever paris とは、 世界最大の写真の見本市、イベントであるパリフォトと同時期にルーブル美術館の地下イベント会場であるルーブル・カローセルで開かれる。約100のギャラリーや出版社(日本からは8社)が出展。
無料メルマガ【メール写真上達室】にご登録いただいた方全員に「カメラ操作の苦手を克服し、感動が伝わる写真上達レシピ」をプレゼント
あなたがすぐに写真を上達させることができるように、50動画・312本を超える記事を作成しました。
→あなたは「何を、どう撮るのか?」わかって、考えて撮っていますか?
→あなたに合った間違わないカメラ選びについて知っていますか?
→撮影するジャンルごとの撮り方のコツを知っていますか?
撮影ジャンルとしては、
- 風景を撮る
- Food/Drinkを撮る
- 人物を撮る
- ネコを撮る
- 花や紅葉を撮る
- スナップを撮る
をピックアップし、実際に私が撮った例を300枚以上使って、撮り方を解説しています。
無料メルマガに登録する |
ここでご紹介したのはごく一部です。写真の例はこの20倍はありますので、
あなたが撮りたいシーンがきっと見つかるはずです。
今回お渡しする講座やレシピは無料ではあるのですが、
あなたが現在お持ちのカメラがiPhoneであっても一眼レフであっても、
写真をより深く理解し、すぐに上手く撮る役に立ち、楽しめて、
【写真であなたの人生が豊かになる】ことを願って作りあげました。
これほどたくさんの例をあげて様々なジャンルをカバーし、具体的に撮り方の解説をしている講座は 他にはありませんので、是非試してみてください。
この記事へのコメントはありません。