梅や桜って見るととてもキレイで感動するのに、写真に撮るとその感動が写っていません。どうしたら上手く撮れるのですか?とよく聞かれます。実は僕も長い間苦手でした。そこで、ここでは梅をキレイに撮るヒントをお伝えします。
全体を撮る【トンネル編】
@静岡県浜松・長楽寺
梅が広い範囲に咲いていて、その美しさに圧倒され”ウワー”と感動しても、それをそのまま全部入れて撮ってしまうと、背景がゴチャゴチャしたりして印象が薄くなりがちです。
そういう場合の撮り方ですが、この例では梅のトンネルを【トンネルの形がわかる程度にアップにして】具体的には、上と左右は画面一杯に梅を入れ、右上と左上には背景を入れて撮っています。
ピントは1番手前に合わせています。
こうすることで、全体の形を捉え奥行き感を出しながら、手前の花はハッキリクッキリと見えています。
全体を撮る【夜梅編】
@静岡県浜松
夜の梅も綺麗ですが、上手く撮るのはなかなか難しいです。特に白梅は白くならず、黄色っぽくなったり緑っぽくなったりして汚い感じになりがちです。
そこで、この例では【ストロボをON】にして撮っています。こうすることで、黒バックに白梅が浮かび上がっています。
こういう場合、気をつけるのは、梅と背景とのバランスです。画面全体が梅だと梅らしく見えなくなるのである程度余白(背景)を入れるようにしてください。
枝を撮る
@静岡県浜松
この例は、全体とアップの中間、枝振りを捉える撮り方です。
昼間ですが、黒バックになるように暗い背景を選び、右側を空けて枝の形や流れが綺麗に見えるようにします。
難しいのは、どれくらいの量の枝を入れるか?と手前の枝と後ろの枝の重なりですが、これは撮る前にまずよく見て、それから色々なアングルで撮ってみてください。
ピントは、1番手前の枝に合わせ、後ろの枝はぼかすために絞りを開け気味(F2.8〜F4くらい) にします。
黒バックでは、露出オーバーとなり光があたった白い花が真っ白になってしまうので、露出をマイナスにします。
アップをマクロレンズで撮る【ボケを活かして】
@静岡県浜松
ここからは、一眼レフでマクロレンズを使ってアップで撮る方法です。
1枚目の例では、朝方暗い背景をバックに逆光で撮っています。
丸いボケは、光が当たった梅の花です。
このように撮るには、絞りを開け気味(F2.8〜F4くらい) にして手前の光が当たった花にピントを合わせます。
露出は黒バックなので、花が真っ白にならないように、マイナスに調節してください。
@静岡県浜松
2枚目の例は、大胆なアップです。
この例では、逆光で透けた花を撮っていますが、開きかけた花が隣りにあることと、後ろにぼかした花があるのがポイントです。
アップをマクロレンズで撮る【蕾を入れて】
@愛知県津具
【この写真は”2016年 fotofever paris”に出展し、350EURでsold out】
満開の梅も綺麗なのですが、開きかけや蕾も可愛いです。
なので、一緒に撮るのをおすすめします。
この例は、山の斜面に咲いている梅ですが、曇りで光がキレイにまわっていることと、背景がシンプルなブルー、そして生け花では基本ですが咲いている花が三角形を構成していることがポイントです。
このように、状況に応じて臨機応変に撮ることで、花の魅力を最大限に活かせますので試してみてください。
※掲載している写真はすべてtabby撮影のものです。----------------------------------------------------
【写真家tabbyの活動】
47年以上に渡り撮影を継続し、その撮影枚数は10万枚を超える。
◆「kindle写真集の出版」
■CRP第1弾
■CRP第2弾
■CRP第3弾
■CRP第4弾
■CRP第5弾
■写真集第6弾(独自出版)
◆「写真展とネット掲載」
■写真展(個展)を20回以上開催
■2005年よりFlickrをはじめ、現在5,000枚ほど掲載
■Gettyにて写真データーを販売【175点】
■fotofever paris 2014年より3年連続出展 *fotofever paris とは、 世界最大の写真の見本市、イベントであるパリフォトと同時期にルーブル美術館の地下イベント会場であるルーブル・カローセルで開かれる。約100のギャラリーや出版社(日本からは8社)が出展。
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