一眼レフで【朝焼け〜初日の出】をドラマチックに撮る6つのコツ

風景写真の中でも、朝焼けや夕焼けに魅せられて撮る人は多いと思います。

ところが折角高価な一眼レフを持っていても、思うように撮れないということがありませんか?

そこで、今日は朝焼けを撮る場合の撮り方のテクニックをお伝えします。

朝散歩で撮ろう(日の出前)

@静岡県浜松

@静岡県浜松

僕は空の色が変化していく様や時間帯が好きなので、早起き出来る日は日の出の50分前に起きて、40分〜1時間くらい歩きながら撮っています。

何故50分前に起きるのか?というと、経験上空がキレイに染まるのは【日の出30分前くらい】がもっとも多いからです。

身支度を整えて、10分〜15分歩いていると”その瞬間”がやってきます。もっとも空の色がなにも変わらないというハズレの日もありますが、そんな日には道ばたの花や果物や落ち葉を撮ったりしています。

早朝起きるのはキツイですが、朝歩くと身体も気持ちもスッキリして、その日一日が快調に過ごせますので、やってみてください。

海や川や湖で撮ろう

@Palermo Italy

@静岡県・天竜川

いい写真の条件は、【近景・中景・遠景にそれぞれポイントがあること】なのですが、それが自然にできるのが、海や川や湖で撮ることです。

海や川や湖で撮ると何がいいか?というと、空や太陽の光が水面に反射することで、他の条件では暗くなってしまう下の部分に空が映って鏡になり、グラデーションになるため、画面に奥行きが感じられる画になるからです。

これらの例では、雲が多い日に、紅に染まった雲と空を映し出す海/川を入れて撮っています。

見た目の印象に近く鮮やかな写真とするには、オートではなく、露出をアンダー(−)に調節するのがコツです。

 

日の出を撮ろう

@静岡県・浜名湖

@北海道古平

日の出の瞬間は、一日の中でも“特別な時”ですよね。

この特別な時を、カメラに収めて感動が伝わる写真にするのは結構難しいんですよね。

それは、太陽とそれ以外に明るさの差がありすぎコントラストが高いため、太陽が真っ白になるいわゆる白飛びになりやすいからです。

こういう場合は【露出をアンダー目】に暗くするのが肝要です。

具体的には、

ヒストグラムが確認できるカメラでは、太陽が白飛びしないように撮る

そうしたときに、周辺が真っ暗になる場合、露出を変えながら(三脚の使用が望ましいです)何枚か撮って、あとからレタッチで合成する。

という方法があります。

シルエットを入れて撮ろう

@北海道積丹・マッカ岬(この写真は【風景写真】という写真誌に掲載されました)

朝焼けはそれだけでもキレイで感動的ですが、写真に撮る場合は何か対照になるものがある方が強い画になります。

例は僕が札幌に帰省したらよく訪れる、積丹の島武意海岸にあるマッカ岬という巨大な岩ですが、ここまで大きくなくとも手前に木とか家とかのシルエットを入れると、空だけ撮るより奥行き感や立体感がでていいですよ。

ここはダイビングスポットとしても有名で”シャコタンブルー”と言われるとても美しい海なので、北海道に行かれる際は是非訪れてみることをオススメします!

撮影したポイントは年や時期によっては“熊が出没”することもありますので、十分気を付けてください。

トンネル構図で撮ってみよう

@モロッコ・マラケシュ

【構図】の1つにトンネル構図というのがあり、好きな構図なんです。

ある意味、先程のシルエットに近いのですが、人間の目は横長の楕円形で世界を見ていて、端っこの方は色もないしボンヤリしているんですよね。

なので、写真で隅から隅まで鮮明に撮ってしまうと、何を表現したいのか?曖昧になりがちです。

トンネル構図は、自動的に4隅が暗くなるため、中心の主題に目が惹きつけられ、強烈なインパクトを与えることが出来ます。

この例では、ホテルのエントランスにイスラムのアイコンを象った門があったので、そこまでダッシュして撮りました。

もし、こういうシーンに出会ったら、是非試してみてくださいね。

どうしても電線が入ってしまうときは?

@静岡県浜松

思い切って入れてしまいましょう!

僕の散歩コースでは、天気がよく空気が澄んでいる日には富士山が見えるのですが、いちばんいいポジションでも高圧線と電線が被ってしまいます。

そんな時、撮るのを諦めるのではなく、撮ってしまえばいいです。

”キレイだな”と思った気持ちは写真に写って、見る人に伝わります。

電線ってパワーラインなのでエネルギーを運んでいるわけで、それ自体に力がありますから。

※掲載している写真はすべてtabby撮影のものです。

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■写真展(個展)を10回以上開催
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■fotofever paris 2014年より3年連続出展
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