街をカッコ良く撮るための4つのコツ

ストリートスナップは街で出会う光景から、いいなとか面白いなと感じる被写体を見つけ、自分なりに切り取っていきます。

何をどう撮ればよいのか?最初は戸惑うかもしれませんが、慣れるまでは気になったものを迷わずどんどん撮ってみましょう。慣れてくると見慣れた光景が、切り取り方の違いで見たことのない風景や、面白いシーンに変わります。

それでは、いくつかコツをお伝えしましょう。

 

反射を映しこもう

@ドイツ・ハンブルグ

街には川とか水溜まりとかショーケースのガラスなど、反射するものがいろいろありますね。

この例では、ショーケースのガラスに街の並木が映り込んでいるのですが、川面に映った街や木立を写したり、ガラスに映った街の灯りや人を入れ込んだりすることで変化のある写真を撮ることが出来ます。

気を付けたいのが、反射面との角度です。入れたい要素や光の当たり方によって最適な角度は変わって来るのですが、しっくりくるまでいろいろ試してみてください。

一眼で撮る場合、偏光フィルターを使うと反射の量をコントロールすることができます。

引いたり寄ったりしよう

左沢線 @山形県寒河江

同じ被写体であっても、引いて(離れて)広い風景を収めるのと、寄って(近づいて)アップで撮るのでは全く異なる印象の写真になります。

例はちょっと特殊なのですが、構図自体は全く同じなのにピントが無限遠のコマとピントをガラス面の雨滴に合わせたコマを並べることで、人が近くを見たり遠くを見たりを繰り返すような印象を与えています。

つまり撮り方として、

  • 被写体との距離
  • アングル(被写体に対するカメラの角度)
  • ズーミングによる画角の変化
  • ピントを合わせる位置

これらの違いによって印象がガラッと変わることを意識すると面白い写真が撮れます。

 

街の灯りを撮ろう

クリスマスツリー @銀座

街の灯り、といえば横浜ですね。(この歌を知っている人は僕と同世代かもしれません)

夜の街を撮るには、灯りを上手く入れると、写真にメリハリが付きキレイになります。

この例はクリスマスシーズンにあえて絞りを開いて(F値を小さく)、ピントを外して光のボケを強調していますが、ここまでしなくても、街の灯りを少しフレームに入れ込むだけでも変化と遠近感が生まれますし、光のボケが丸くてふんわりしていると、どこか幻想的だったりドラマチックだったりして、一味違った個性的な写真になります。

iPhoneで離れて目の高さで撮ると、ありきたりな画になりがちなので、思い切り近づいて主題を強調するとともに、遠景をぼかすようにするといいです。

硬い質感を撮ろう

@ドイツ・Stade

街には鉄やアルミやコンクリート、ガラスなど硬いものが多くあります。

(錆びた鉄ばかり撮っているマニアックな方もいるようですが、、、)

これらの硬いものの質感をキッチリ捉えることで、街撮りスナップらしさが出てきます。

ポイントは、

  • 露出を若干アンダー(暗め)にする:金属やガラスの重さを伝える
  • 彩度は抑え気味にする:錆びとか古いものを渋く(ありのままに)表現する
  • ホワイトバランスを調整し、若干ブルー気味にする:ガラスの冷たさを感じさせる

露出の調整は、iPhoneの撮影時(カメラアプリ)でもできますし、彩度/色味の変更は、iPhoneでは撮影後アプリでやってください。

さらに、

  • アップ気味で
  • ピントは見せたいものにキッチリ合わせ
  • 絞り気味(F値は大きめ)に

撮ると質感がより伝わりやすくなります。

番外編 ~Coolなシーンに出会う~

@ドイツ・ベルリン

この写真は、ベルリンの壁の近くにあったモニュメントを雨上がりに撮ったものですが、Flickr(写真サイト)で実際に【Cool】とのコメントをもらいました。

この写真を撮る数年前に、ベルリンの壁を見に行き”なんとも言えない重苦しい感じ:多くの人たちの怨念のようなもの”を感じていたので、このモニュメントについた水滴を見たとき、”その人たちの涙”のようにも思え、シャッターを切った1枚です。

撮影テクニックではありませんが、写真はスナップにしても風景にしても【出会いの瞬間を捉える】ことが大切だと思っています。

それでは、街に出てどんどん撮りましょう!新たな出会いを求めて。

※掲載している写真はすべてtabby撮影のものです。

 

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